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~ご夫婦やカップルの結びつきを更に深めるために~
貴女は、気づかないふりしていませんか?


聴く、という選択
なぜ私が、ここまで「聴くこと」にこだわるのか。
よく聞かれます。
認知行動療法、精神分析、解決志向——
どれも優れた手法です。
でも私は、そのどれも「正面から採用する」気になれませんでした。
人は、本当に困っているとき、
アドバイスより先に「そうか、それは大変だったね」という一言を求めている。
性の悩みは、とりわけそうです。
誰にも言えなかった話を、初めて口にする。
その瞬間の重さを、私は何万回も目の前で受け取ってきました。
声が震える人がいます。
何度も言いかけて、引っ込める人がいます。
「こんなこと、言っていいのかわからなくて」と前置きしてから、
ようやく本当のことを話し始める人がいます。
その瞬間に、私がすることはひとつです。
ただ、受け取る。
驚かない。評価しない。急がない。
秘密厳守という約束
これまで続けてこられた理由のひとつは、
秘密厳守を一度も破らなかったことだと思っています。
性の話は、漏れた瞬間にその人の人生が変わりかねません。
それを知っているので、これまで一度も、他の誰かに話したことがありません。
「玄斎に話しても、絶対に外には出ない」
その確信が、扉を叩く勇気になっている方が多くいらっしゃいます。
相談者の方の話は、私の中だけに留まります。
記録は残しません。
第三者に共有することは、絶対にありません。
これは技術的な話ではなく、人としての約束です。
年齢と、性
「年をとったら、性の話は終わりにしなければいけない」
そう思っている方が、まだ多くいらっしゃいます。
でも、それは違います。
九十代の女性が、初めて自分の欲求を口にしたとき、
その顔は、十代の少女のようでした。
長い年月のあいだ、誰にも言えなかった。
でも、言葉にした瞬間、何かが、ほどけた。
性は、年齢で終わりにするものではありません。
むしろ、年を重ねるほどに、性への向き合い方は深みを増します。
「今さら」という言葉を、
どうかここでは手放してください。
あなたの性は、あなたが生きているかぎり、
あなたのものです。
扉を開く理由
長い間、私のもとへの入口は「紹介」だけでした。
社会が、性をおおらかに語ることをまだ許していなかった。
クローズドな形でなければ、安全を保てなかった。
でも今、時代が変わりました。
インターネットが成熟し、プライバシーを守りながら
オンラインでつながる手段が整ってきました。
それでもなお、本当に深い話を持ち込める場所は、ほとんどありません。
だから、私が開く必要があると感じています。
まだ私を知らないまま、一人で抱えている人がいる。
「自分はおかしい」と思いながら、
誰にも言えずに何十年も過ごしてきた人がいる。
これが私の集大成です。
三十年余をかけて積み上げてきたものを、
一人でも多くの方へ。